訪問診療の行方
4月 21st, 2014現在、たくさんの患者の診察をしなければならない外来担当の医師が、一日の担当時間を短くして訪問診療を行うことができればかなり息抜きにもなり、溜まったストレスも随分と軽減できるかも知れません。さらに、訪問看護師の数が充実していれば医師の代わりに患者さんをみれるため病棟に入院する患者数も大分押さえられるかと思います。
しかし、現在の深刻な医療関係者不足の中で、このような行き届いたサービスがいつまで出来るでしょうか。
少なくとも、昔の様に地域での人間関係が密接であれば、この様なケースも住民の助け合いで、かなり対処できると考えます。
現在、この様なサービスは所得格差の差別なく、気軽に健康保険で行うことが出来ます。例え生活保護者でもこのサービスは受けられるようです。
それでも費用の問題や医師不足などの問題によりこれを維持していくことは、かなり難しいことの様に感じます。
寝たきりの患者が病院に入院できないのは、施設の利用費が高額であることが一番の要員です。
医師にしても患者の家に訪問するよりも、ひとつの施設で診療ができればその分大勢の患者を診療することもでき、またひとり暮らしの高齢者の孤独死の問題も解決できるのではないかと思います。
また、日本は法治国家で様々な法律があるため、これらの問題を地域の交流で解決しようとしても法律に触れてしまうといったような、助け合いを阻害してしまうような制度がたくさんあります。
本来、法律は市民が安全に暮らすためのルールでありますが、現在は行政の利権を生む為の道具となっており、簡単に助け合いができないといった理不尽なことが多くあります。