訪問診療を受けるには
11月 27th, 2024%
訪問診療を受けるには、主に三つの条件があります。まず、通院が困難であることです。病気やケガ、高齢による身体機能の低下などで、一人で、あるいは家族の介助があっても通院が難しい状態である必要があります。寝たきり、歩行困難、認知症による通院の危険性、医療機器の使用、移動手段の確保の困難さなどが具体例です。「通院が面倒」「待ち時間が長い」といった理由は該当しません。次に、病状が安定していることです。訪問診療は緊急時や入院が必要な状態への対応ではなく、在宅療養が可能な程度の安定した病状であることが求められます。ただし、慢性疾患の管理やターミナルケアなど、継続的な医療処置が必要な場合は、病状が安定していなくても対象となる場合があります。そして、訪問診療を行う医療機関の診療圏内に居住していることです。訪問診療は医療機関が患者宅を訪問するため、診療圏内であることが必須です。診療圏は医療機関ごとに異なるため、事前に確認が必要です。
これらの他に、かかりつけ医がいる場合は訪問診療への移行について同意を得る必要があります。また、患者が一人暮らしの場合や家族が日中不在がちの場合は、ケアマネージャーやヘルパーなどの協力が必要になることもあります。費用面では、医療保険が適用されますが、一部自己負担や交通費などの加算料金が発生する可能性があります。訪問診療を希望する場合は、かかりつけ医や地域の在宅医療支援センターに相談するのが良いでしょう。適切な医療機関を紹介してもらえます。